宝塚アートコレクション

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宝塚アートコレクションについて

宝塚市には多彩なジャンルの美術作品が点在しています。まちなかで出会える野外アートや、公共施設に飾られている作品のほか、施設で保管され普段は非公開の作品もあります。市内で活動する作家の作品、本市のために制作された作品等由来は様々ですが、縁あって大勢の作家の作品がこの地に集まっています。
中でも本市は、宝塚ゆかりの作家、中畑艸人氏と元永定正氏の作品を多数所蔵しています。2000年に中畑艸人氏の洋画12点を、2012年に元永定正氏の版画、絵画、立体作品など計60点を、両氏のご遺族からご寄贈いただきました。これらの作品は、これまで国際・文化センターや宝塚文化創造館、中央図書館、アピアホール、文化芸術センター等、市内各地において展示、紹介してきました。中畑氏の作品は、近年寄贈された作品を含め、現在は13点を所蔵しており、一部を市内の施設で常設展示しています。
ここでは、普段見ることができない作品を中心に、本市所蔵の美術作品の一部を紹介します。

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作者紹介

中畑艸人(なかはた そうじん)

1912-1999。和歌山県生まれ。
洋画家。初めは水彩画を描き日本水彩画展で入選するが、上京し硲(はざま)伊之助に師事、油彩画を始める。一水会展で入選以後、同展を中心に活躍。戦後は地方競馬で見た馬の躍動美に魅かれ、馬の絵をライフワークとし、躍動感あふれる駿馬たちを数多く描いた。
日展特選受賞、ロンドンの「Horse Artists of the world」にも度々招待出品し、個展を50回以上開催するなど精力的に活動し、「馬の画伯」として知られている。一水会運営委員、JRA賞馬事文化賞選考委員を務める。
1973年より宝塚市に居住。

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元永定正(もとなが さだまさ)

1922-2011。三重県生まれ。
現代美術家、絵本作家。前衛美術グループ「具体美術協会」の中心メンバーとして活躍、日本画のたらし込み技法をヒントにキャンバス上に絵具を流した流動感ある作品や、カラフルでユーモラスな形態が特徴の抽象画などで知られ、海外でも高い評価を得ている。国内外を問わず数々の展覧会に出品したほか、フランス芸術文化勲章シュヴァリェ、ソウル国際版画ビエンナーレグランプリ、紫綬褒章、勲四等旭日小綬章、日本芸術大賞、芸術文化振興協会賞、兵庫県文化賞、宝塚市文化功労者表彰など多数受賞。
『もこ もこもこ』や『ころころころ』『カニ ツンツン』などの絵本制作でも知られ、妻の中辻悦子氏と共作の絵本やパブリックアートも手がけている。
1955年より宝塚市に居住し、宝塚美術協会会員、宝塚市展審査員として市の文化振興に努め、2001年に宝塚市大使に就任した。

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中辻悦子(なかつじ えつこ)

1937- 。大阪府生まれ。
宝塚市内在住の美術家、絵本作家。子どものためのワークショップや展覧会の審査など多数行うほか、JBBY(日本国際児童図書評議会会員)や宝塚市美術協会長を務める。
「ひとのかたち」や目をテーマにした作品や、『よるのようちえん』や『まる まる』などの絵本を多く手がけ、現代版画コンクールでグランプリ、日本絵本賞、ブラティスラヴァ国際絵本原画展でグランプリ、兵庫県文化賞、宝塚市制60周年記念文化功労者表彰など多数受賞している。
グラフィックデザイナーとして夫の元永定正氏の作品に協力することもあり、数々の絵本やパブリックアートを共作。元永氏とともに2001年より宝塚市大使を務める。

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